こんにちは、院長の齋藤です。
2018~2022年の体外受精治療成績がでましたので、ご報告させて頂きます。
症例を見直しながら改善点がないかチェックし、患者様ごとに採卵、胚移植の方法、時期、使う薬の種類や量を変えてオーダーメイド治療の考えはそのままで、培養液だけでなく採卵針までも吟味し最善と思われるものを選択し少しでも妊娠症例が増えるように取り組んできました。
そのため全国平均35.9%のところが妊娠率おおよそ50%と非常に高い成績が出ております。
当院は、2017年からの胚移植は凍結融解胚移植を中心に実施しております。
凍結融解胚移植は、胚盤胞になって拡張までしてできた良好な胚のみを凍結し、子宮内膜が十分に厚くなってから移植しますので、良好胚の凍結融解移植においては
40歳以上でも約40%以上と極めて高い妊娠率となっております。
また、20代の方の凍結融解胚移植(良好胚)がグレート区分なしより下回っているのは
20代では良好胚に限らず妊娠するという結果となりました。
2022年4月より保険適応に伴い凍結の基準や治療方針など個人個人に沿った治療方針を心がけております。
今後はこれに満足せず、さらに1%でも妊娠率が上がるように工夫を重ね、技術の向上に努め、スタッフ一同チームとして協力体制で頑張っていきたいと考えておりますので宜しくお願い致します。
体外受精治療実績 2018~2022年
胚移植の治療成績 2018~2022年
(※初期胚、poor胚も含む)
年齢別でみた融解胚移植の臨床妊娠率
|
当院 (2017年~2022年) |
全国 (2020年) |
~30 |
55.2% |
47.6% |
31~35 |
57.5% |
44.5% |
36~40 |
53.3% |
36.7% |
41~45 |
33.6% |
20.9% |
46~ |
6.1% |
6.7% |
全体 |
49.3% |
35.9% |