皆さんこんにちは 齋藤シーサイド・レディースクリニック医師の山下です。
骨盤腹膜炎ってご存知ですか?女性に特有の病気です。
男性の場合お腹の中(腹腔内)と外界は繋がっていないのですが、女性の場合は腹腔内で排卵した卵を精子を受精させるために、外界と繋がっています。
膣→子宮頸管→子宮体部→卵管→腹腔内の女性性器コースでお腹の中に入れます。
精子が入ってくるのであれば、目的通りなんですが、中には望まざるものも入ってきます。
細菌やクラミジア等がこのコースを使って侵入してくるのですビックリマーク
子宮はおなかの底にありますので、下腹部の主体の炎症すなわち骨盤腹膜炎と言われます。
骨盤腹膜炎は卵管を詰まらせたり、癒着を起こして不妊症の原因にもなります。
骨盤腹膜炎を予防するには「清潔を保つ」ことが大切です。
女性の体も膣からのバイキンの侵入を防ぐために、膣内にはデーデルライヒ杆菌という「乳酸菌」が膣内を酸性に保っています。
ですので、帯下のにおいは「すっぱい」ような乳酸菌のにおいがしますが、膣内の細菌叢が乱れて雑菌が増えてきますと、普段と違った帯下臭がします。そのような場合は婦人科に受診してください。
また性生活をする時は自分はもちろん、パートナーもシャワーを浴びて清潔にするよう心掛けてください。