こんにちは 斎藤シーサイド・レディースクリニック医師の山下です。
抗精子抗体価とは、文字どおり「精子に対する抗体の価」です。
精子は男性由来の細胞です。
ですので、女性の体に「異物」として認識されてしまう事があります。
一度「異物」として認識されてしまうと、女性の体にできた抗体が精子を「異物」として捕捉します。
そうなると精子は動けなくなって、卵管膨大部までたどり着けなくなり、卵子と受精できなくなります。
抗精子抗体価が陽性である場合は、原則として体外受精の適応になります。
抗体に攻撃される体内を避けて、体外で受精させる必要が出てくるワケです。
もし、抗精子抗体価が低ければ、人工授精を試みる場合もあります。
抗精子抗体価の検査は採血でできます。