こんにちは 齋藤シーサイド・レディースクリニック医師の山下です。
皆さんクローバー葉酸クローバーってご存知ですよね。緑黄色野菜(ホウレン草)やレバー。果物に多く含まれている栄養素です。脂溶性ビタミンで、ビタミンB群に属します。熱や光に弱いので、調理法も考慮する必要があります。
葉酸はDNAの合成や修復等に係わっているため、妊娠というイベントにおいて胎児は受精卵1個から細胞分裂を行いつつ成長していくので、とても重要なビタミンです。
厚生労働省が薦めている葉酸の1日摂取量は0.4mg(400μg)です。妊娠する1か月前からの服用することにより2分脊椎等の神経管閉鎖障害の予防につながるとのことです。しかし、残念ながら日本の若い女性の葉酸接種量は0.3mg程度で推奨摂取量を下回っています。350gくらい野菜を摂取すると葉酸0.4mgくらい摂取できるそうですが、それだけ摂取するにはうちの嫁クラスのはらぺこあおむしでないと無理カモ・・・サプリメントが必要だと思われます。
アメリカでは葉酸を強制(?)的に摂取させるため、パンやシリアルの中に葉酸がしこまれているそうです。
なんとビックリマーク体外受精や顕微授精の妊娠率アップ・着床率アップ・出産率アップにまで、葉酸の摂取量が関係しているとの報告もあります。(ただし、葉酸の過剰摂取も良くないので、取り過ぎに注意が必要です。厚生労働省では1mg<1000μg>を超えないように指導しています。)たしかに、DNAの合成に係わっているのであれば、胚の分割に影響する可能性は考えられますね。