こんにちは 斎藤シーサイド・レディースクリニック医師の山下です。
「子宮筋腫」ってよく聞かれていると思いますが、どんなものでしょうか?
たとえですが「瘤とりじいさん」の瘤のようなものです。
瘤とりじいさんのコブって、何か役に立ってるでしょうか?
ただの固い肉の塊で役にたってませんね。
子宮筋腫もそんなコブです。役に立ちませんってか、ジャマですビックリマーク
筋腫はその発生部位によっては不妊症の原因になります。
コブとり爺さんのように顔の横についていたら、ジャマですけど生活に支障はないですよね。
逆にコブが口の中にあったり、のどの中にあったら、命にかかわりますね。
それと同じように、子宮の外側(お腹の中のほう)にある筋腫(漿膜下筋腫)は、少々大きくても問題ないですし、特に症状もありません。
ところが、子宮の内腔に近いほど悪さをします。特に子宮内膜直下の「粘膜下筋腫」は生理の量が多くなる「過多月経」でひどい貧血になったりしますし、不妊症の原因となります。
筋腫は、子宮の内側に近づけば近づくほど症状が出て、かつ不妊症の原因となることが多いです。
悪さをしやすい順では
粘膜下筋腫>筋層内筋腫>漿膜下筋腫
です。
生理の量が多い人は子宮筋腫を疑う必要があります。